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2009-3-3 倉科権助機械工場のヘリオスさん
今日は楽しい雛祭りの日ですが、私は楽しいレンズ祭りを開催♪またまた、レンズご紹介です♪ ^^v

我が家の2個目のロシア玉、KMZ(クラスノゴールスク機械工場)製HELIOS-44-2 58mm F2です。^^v


レンズ構成4群6枚のダブルガウス型、最短撮影距離50cm、レンズ重量220g、絞り羽根枚数8枚、最小絞りF16、フィルタ径φ49mmです。

旧ソ連製カメラ/レンズはシリアルナンバー頭2つが製造年となっており、私が手に入れたレンズは7453704なので74年に製造されたレンズのようです。

HELIOS-44はソ連製一眼レフZENITの標準レンズで、東ドイツのツァイスが設計したビオターをコピーないしライセンス生産したレンズだそうで、ビオターを基にしていることはKMZ自身が認めているそうです。

ビオターをコピーしたレンズだけど、絞り羽根枚数は違っていて、ビオター10枚に対してヘリオスは8枚と少なくなっています。

初代BTK(ビオタークラスノゴールスク)に始まり、それ以降のHELIOSには44-7まであり、44-4についてはモノコートタイプとマルチコートタイプ両方あり、5以降は全てマルチコートタイプになっているそうです。

また、HELIOSにはプリセット絞りと自動絞りのものがあり、一番簡単な見分け方は、名前に44M-4のようにMが付記されているのが自動絞りのものだそうで、さらにマルチコートタイプは、例えばMC 44M-4のようにMCという文字が書かれているそうです。

ちなみに、HELIOSとはギリシャ語で太陽の意味で、ギリシャ神話では太陽の神(ローマ神話ではSol)のことを表わすそうです。

さて、我が家のHELIOS-44-2はプリセット絞りタイプのレンズです。


例えばF2.8で撮影したいならば、まずプリセットリングを回してF2.8をbの赤い点に合わせ、それから絞りリングを回してaの赤い点をプリセットリングのF2に合わせると所定の絞り値に絞られるという仕組みになっています。

F2に合わせると絞り羽根が閉まるって、とっても不思議ですよね。ずっと前にも同じ仕組みになっているHELIOSを見たことがあったので壊れているわけじゃないとは思うんですが、逆になっているのがどうも使いにくいです。(^^;ゞ

それに、絞りリングがすかすかしていて簡単に動いちゃうので、撮影前によく確かめておかないといつの間にか開放になっていたなんてこともよくあります。(^^;ゞ

ちなみに、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2のプリセット絞りはこんな風になっています。


プリセットリングは押し下げると動くようになっていて、例えば同じくF2.8で撮影したい場合、まずプリセットリングを回してdの赤い点を絞りリングのF2.8に合わせ、それから絞りリングを回してF2.8をcの赤い線に合わせると所定の絞り値まで絞られ、それ以上の絞りには絞られないようになっています。

HELIOS-44-2でいろいろ撮ってみました。写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。^^

絞り開放からフォーカスが合ったところはシャープだけど、周りにぐるぐる収差とハロがみられます。


F2.8からだいぶ収差が収まってきて、


F4ではまとまった写りになるようです。


いずれの絞りでもなかなか立体感あって、艶やかな質感描写と柔らかなボケ足が素敵ですね。^^

ツァイスのビオターと撮り比べしてみました。いずれも、ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/13、WB昼白色蛍光灯、ISO100、MF、三脚使用で、写真をクリックすると大きな画像が表示されます。^^v

HELIOS-44-2 58mm F2


Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2


どちらもぐるぐる収差が見られ、玉ボケも同じハードエッジですが、こうして比べてみると、HELIOS-44-2はレトロな写りと濃厚な色合いで、ビオターの方がシャープで透明感あるし、ボケ味きめ細かで色合いも自然ですね。^^

それと、ピントの山はビオターの方がつかみやすかったです。^^

参考にヒストグラムを。

HELIOS-44-2 58mm F2
c0136330_1618476.jpg


Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
c0136330_16183012.jpg


そんなに変わりはないけれど、ビオターの方がヒストグラムの幅が少し広いですね。ビオターの方がヘリオスより階調が豊かということでしょうか。^^

もう少し、HELIOS-44-2の写真を。写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。^^v

58mmと長いながらテーブルフォトでもしっかり使えます。

ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/30、WB太陽光、ISO100、MF、Photoshop Elementsにてレベル補正


ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/60、WB太陽光、ISO100、MF、Photoshop Elementsにてレベル補正


ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/30、AWB、ISO100、MF、Photoshop Elementsにてレベル補正


ロシアのレンズって面白いものがいっぱいありますね~。ダビデの星形ボケのIndustar-61L/Zや、Jupiter-9とかMIR 20mm F3.5もとっても気になるし、ロシア沼もすごく面白くてはまると抜けられない深い沼のようですね。^^v
by PTAN-YO | 2009-03-03 00:03 | PTAN'Sレンズたち
禁断のニッコールレンズ
久しぶりのレンズ紹介です。^^

へへへ~、とうとう手を出してしまったNikkor-S・C Auto 50mm F1.4(M42改)です。^^



前々からニッコールレンズに興味があって、K10Dでニッコールレンズを使うとどんな風に写るのかずっと試してみたかったんです。^^

しかし、どうもニッコールレンズにはM42マウントのものがないらしいので、ずっと指をくわえて眺めているだけでした。

ところが、とある日にトップカメラへ行ってみると、M42マウントに改造されたニッコールレンズを見つけてしまったのです。^^

店員さんに話を聞くと、元の持ち主はいろんなレンズのマウント改造を手掛けているかなり腕前の良い人だそうで、確かに、見つけたレンズはちゃんと無限遠も調整してあるし、改造されたマウント部分も今まで見た中で一番の出来です。^^

自分でM42マウント改造なんてもちろんできないし、すでに改造が施されていて状態もばっちりで5000円ならこりゃもう買うしかないでしょう~、というわけで我が家へやってくることになったのでした。^^

レンズ構成5群7枚、最短撮影距離60cm、絞り羽根枚数7枚、レンズ重量290g(実測)、最小絞りF16、フィルタ径φ52mm、発売時価格3万円で、'72年7月に発売されたものだそうです。

ニコンってなんとなく真面目ってイメージがあるんですが、この絞り値が可愛らしく色分けされているのが意外でとても気に入っています。^^


絞りリングのカニ爪は、ボディの露出計と連動する仕組みになっているそうです。


ニコンのレンズキャップとさらにおまけにフィルターが付いてきたんですが、大所帯でなかなか全部のレンズにレンズキャップとフィルターをそろえてあげられない我が家にとってとてもありがたいです。^^



マウント改造部分はこんな感じです。きっと、ニコンマウントを外して他のレンズのM42マウント部分をはめたんでしょうね。なかなか丁寧な仕事をしていますね。^^



さて、このレンズの絞り開放でいろいろ撮ってみました。
すべて、写真をクリックするともう少し大きな画像が表示されます。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/1000、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/160、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/40、WB太陽光、ISO100、MF


ぐっと落ち着いた色合いのまじめな写りという感じで、ボケ味はとても滑らかで素敵ですね。でも、場合によって、ボケがちょっとうるさくなるようなので要注意のようです。

ニコンって何となくがっしりとしたイメージがあったんですが、開放で撮ると意外と柔らかさがありますね。^^

少し絞るとがらりと印象が変わって、かなりがっしりとした写りになります。

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/3200、WB太陽光、ISO100、MF


コントラスト-1で撮ったんですが、それに負けないこの硬い写りはすごいですね。このレンズもなかなか多重人格レンズのようです。^^

とても気に入ったんですが、最短撮影距離が60cmでテーブルフォトに使いづらいのが玉に瑕です。(^^ゞ

テーブルフォトではこれが精一杯です。

ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/30、WB3700K、ISO100、MF


以前、林艮さんから昔のニコンの50mmレンズは収差を嫌って最短撮影距離を60cmにしてあるとうかがったんですが、このレンズがこんな距離になっているのも同じ理由なのでしょうか。^^

まあ、報道のニコンのレンズならば、ゆったりとテーブルフォトを撮っていないで、外へ出て世界へレンズを向けろってことなのかもしれないですね。^^

買ったわりにまだほとんど使っていないですが、我が家のペンタックス50mm F1.4たちと撮り比べもしてみたいですし、またいろいろ撮ってこようと思っています。^^
by PTAN-YO | 2008-12-15 14:28 | PTAN'Sレンズたち
柔らかな世界を楽しむレンズ
この前の東京旅行で手に入れた、Kenko MC SOFT 85mm F2.5、8000円でした。


レンズ構成3群3枚、最短撮影距離80cm、絞り羽根枚数13枚、レンズ重量330g(実測)、最小絞りF8、フィルタ径φ52mm、定価は29800円のものだそうです。

マウント交換型のため、同社製の各種マウントに付け替えることで、ニコンやキヤノンなど、いろいろな35mm一眼レフに付けられるようになっているそうで、私が買ったレンズにはM42マウントが付いていました。^^

マウントはM42で、

リアキャップはタクマー用、


そして、Nikonの真鍮製UVフィルターが付いているのを見て、


前の持ち主さんも私と同じようにレンズでけっこう遊んでいる人なのかな~、なんて思って、ちょっと親近感が湧いてしまいました。^^

さて、このレンズは絞り羽が13枚なので、ほぼ最小絞りまで綺麗な円形を保ちます。


後玉はこんなに奥深く、ブロワーで吹き飛ばすぐらいしか掃除ができません。(^^ゞ


絞り値でソフト量を調整するタイプで、ソフトフォーカス効果の大きいF4までは1/3EV単位で細かく絞り値を設定出来るというなかなかきめ細かな設計になっています。^^

F2.5から次は、F2.8、F3.2、F3.5と細かく設定することができます。


ソフト量の変化はこんな感じです。^^

絞りF2.5


絞りF2.8


絞りF3.2


絞りF3.5


絞りF4


いろいろ使ってみると、F3.5とF3.2辺りで使うのが程よく好みのソフト感が得られるようです。^^

MFながらピントの山はつかみやすく、明るいレンズなので室内のちょっと暗めのところでも楽に使えます。^^

最短が80cmなのでテーブルフォトにはちときついですが、食べ物をとても美味しそうに撮ることができます。^^

絞りはみんなF3.5です。^^







店のクーラーが止まってしまうほどひどい雷と土砂降りだったんですが、ソフトレンズで写すとあまり雨の強さを感じないですね。(^^ゞ



もう少しソフトレンズの写真を。^^

キバナコスモス

ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/640、WB太陽光、ISO100、MF

花虎ノ尾

ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/500、WB太陽光、ISO100、MF


ちゃんと芯がありながら柔らかなボケを見せ、優しいソフトフォーカスの写りがとても美しく素敵ですね。^^

このレンズで秋の野の花や風景を写すと、とても素敵な秋の光景を描き出してくれそうですね。また、秋空の良いお天気の下、このレンズと一緒にお散歩するのがとても楽しみです。^^
by PTAN-YO | 2008-09-07 15:19 | PTAN'Sレンズたち
2つの顔持つマクロ琢磨君
レンズご紹介が続きますが、いったいいくつ隠してるの、とあきれた目で見ず、どうぞよろしくお付き合いのほどを。(^^ゞ

ひょいひょい顔を出していた、Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 100mm F4、8000円でした。


レンズ構成3群5枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量360g、最小絞りF22、フィルタ径φ49mm、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きのハーフマクロレンズです。

Super-Multi-Coatedマクロタクマー100mmF4は、ベローズタクマー100mmF4に0.5倍まで寄れるヘリコイドと、開放測光連動の絞りを与え、マルチコーティングを施して、1972年12月に発売されたものだそうです。

最短撮影時には、こんなにヘリコイドの先が伸びます。
 
だいたい5.5cmほど伸びます。^^


こんなに伸びたら絞り値が変わると思うのですが、フレクトゴンのように自動で絞りリングが動くというような気の利いたことはしてくれません。(^^ゞ

マクロタクマー100mmF4はKマウントになっても続投し、フィルタ径52mmのKPレンズ、フィルタ径49mmのKM、KAレンズまで続いたそうです。

ちなみにベローズタクマー100mmF4とは、ベローズ(蛇腹)専用のマクロレンズで、1960年頃からのロングセラーとして供給された名玉で、ベローズに取り付けたままで無限遠から等倍以上に対応でき、 3群4枚・プリセット絞りというシンプルでコンパクトな構成で極めて優秀な画像が得られるレンズだそうです。

このレンズのマウントには、AE機能を持ったESシリーズカメラのためのフールプルーフ機構として、ESシリーズのカメラに取り付けたときに絞りオートからマニュアルに切り替わらないようにするための小ピンが付いていて、ESシリーズのカメラに取り付けたときにはこれが飛び出したままで、レンズの切替スイッチ動かないようにロックが掛かる仕組みになっているそうです。



うちにある他のSuper-Multi-Coated Takumar達は確かにピンが出た状態だと切り替えスイッチは動きませんが、この100mmマクロ琢磨君はなぜかちゃんと普通に動きます。(^^;ゞ

さて、デストーション(歪み)0.1%以下、ヘリコイドは45cmまで寄れて0.5倍撮影が可能というのがこのレンズの特徴だそうです。

写りの評価は難しいところで、マクロ域と一般撮影、開放と小絞りで話が違い、マクロ域の撮影ではコントラスト、質感の描写も良好なしっかりした写真が得られ、一般撮影では二線ボケが気になるところで、絞りや背景には注意が必要なんだそうです。

開放でいろいろ撮ってみました。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/250、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/50、WB太陽光、ISO100、MF

マクロでの撮影では、90mmタムロンマクロほどのすごさはないけれどボケ具合もなかなか滑らかで美しく、柔らかな写りとしっとりと落ち着いた色合いもなかなか良いですね。^^

そして、望遠レンズとして撮ってみました。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/500、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/500、WB太陽光、ISO100、MF

2線ボケの傾向が見られ、なんだかごちゃっとした背景になってしまいますね。どうやら、噂どおり背景に要注意レンズのようです。(^^;ゞ

きっと元の持ち主は望遠レンズとしても優れているタムロンマクロとか他のマクロレンズを買ったので、可哀そうにこいつはお嫁に出されてしまったんでしょうね。(^^ゞ

まあ、せっかく縁があって我が家に来たレンズだし、マクロレンズなのでマクロ領域専門にしてちゃんと使ってやろうと思っています。^^
by PTAN-YO | 2008-07-17 17:17 | PTAN'Sレンズたち
謎が謎呼ぶなぞなぞレンズ
ずいぶん前に買っていてようやく登場のPORST Super Weitwinkel Auto 28mm F2.8です。


レンズ構成は不明で、最短撮影距離45cm、レンズ重量250g、絞り羽根枚数8枚、フィルタ径φ58mm、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの自動絞りの日本製レンズです。

フィルタ径φ58mmとは、けっこう大きな顔した広角レンズですね。^^

絞り切り替えスイッチはねじのような形をしていて、もしかしたらボディ側とつなげれるようになっていたのかもしれないですね。^^



ドイツ語で広角を意味するWeitwinkelにSuperをつけてわざわざ超広角と名乗っているのを見ると、なるほど昔は28mmってけっこうすごい画角として扱われてたんだ~、と感心してしまいました。^^

さて、PORSTは、ドイツのカメラの卸売り会社みたいなもので、自社ではカメラやレンズを生産せず殆んどOEMで製品をそろえて販売していた会社だそうで、PORSTブランドは富岡光学以外にもコシナやかシグマなどいろいろなレンズメーカーがOEM生産していたそうです。

では日本のどこのOEMかというと調べてみてもさっぱり分からず、このレンズ自体もなかなか検索にヒットせず、ようやく見つけたサイトでも「調べても良くわからない謎のレンズ」と紹介されている謎に満ちたレンズです。^^

まあ、謎のレンズながらデザインがとてもかっこ良いので一目ぼれしてしまい、3800円と手ごろな値段だしついつい買ってしまったのでした。(^^ゞ

まあ、真実は分からないにしても、遥か遠くのドイツの会社がわざわざOEMの依頼をするぐらいなんだから、きっと優れたメーカーが作ったものだと信じておこうと思っています。^^

絞り開放でいろいろ撮ってみました。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/125、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/250、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/1000、AWB、ISO100、MF


ソフトフォーカスがかかったような写りですが、色は悪くないしとても滑らかな写りだし、昔の銀塩写真のような雰囲気がとても気に入っています。^^

あと、ボケは2線ボケの傾向があり、後ろによってはうるさいボケになるので要注意です。^^

F4に絞ると昔のレンズらしく柔らかさを残しつつちゃんとシャープに写るので、これもなかなか味のある良いレンズのようです。^^

ようやく見つけたサイトでこのレンズの色合いを褒めてあったので、いつか我が家の28mmF2.8のレンズたちと撮り比べしてみたいです。^^
by PTAN-YO | 2008-07-14 19:53 | PTAN'Sレンズたち
おしゃれさんな琢磨君
東京のジャンクコーナーから拾い出してきたSuper-Takumar 55mm F2です。


このレンズは、絞りリングの数字と飾りリングの焦点距離と明るさの表示が白文字ではなく黄文字なので「黄文字のタクマー」と呼ばれているそうです。



他の琢磨君を検索している時にこの話を見かけて、もし安いのが見つかればぜひ欲しいと思っていたんです。^^

そうしたらこの前、新宿中古カメラ市場のジャンクコーナーで1050円の黄文字の琢磨君を発見し、さっそく見せてみらったんです。

外観はピカピカだし、レンズにも傷やカビなど見つからず、絞り羽根にも全く異常なし。

おまけにリアキャップが付いていて、「リアキャップだけでも500円はするよ。」という店員さんの一言も決め手になって買ってしまいました。^^

でも、リアキャップは本当に必要ですからね。とてもラッキーでした♪(^^)

レンズ構成は変形ガウス型の5群6枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量195g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mm、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの完全自動絞りのレンズです。

1963年頃のもので、Super Takumar 55mm F1.8の廉価版として国内外に出荷されていたそうで、光学系は55mm F1.8と全く同じで、絞り羽根の前に絞り羽根を押さえているリングがあり、このリングの内径がF1.8より小さく、明るさをF2に制限しているんだそうです。

その後、F2という標準レンズは国内向けには売られなくなったけれど海外向けにはずっと生産され続け、Kマウントになっても継続され、ペンタックスA50mmF2は最近まで海外で売られていたんだそうです。

それと、私が手に入れたのは初期型で、このレンズにXRリケノンF2やSuper-Takumar 50mm F1.4のような初期型の伝説はないけれど、もうアトムボーイ琢磨君はこれ以上欲しくなかったのでこれまたラッキーでした。^^





初期型と後期型の違いはフォントと銘板の表記の順番だけじゃなく、絞り切り替えスイッチの表示が、前期は「M⇔A」、後期は「MAN.⇔AUTO」という表示になっています。^^

元のF1.8よりF2の方がコントラスト高めという話をどこかで見かけたので、試しに撮り比べしてみました。^^

ハイパーマニュアルモード、1/400、WB太陽光、ISO100、コントラスト-1、MFで、絞りF2で比べようかと思っていたけれどF1.8にF2の絞りがないのでF2.8で撮影しました。

Super-Takumar 55mm F1.8


Super-Takumar 55mm F2


手持ちの撮影なので、少々ずれているのはご容赦を。(^^ゞ

こうして見ると、ボケ具合も描写もどちらも違いはないようですね。^^

試しにヒストグラムを載せてみました。

Super-Takumar 55mm F1.8
c0136330_18262938.jpg


Super-Takumar 55mm F2
c0136330_18264944.jpg


誤差かもしれませんが、ほんの少しだけF2のヒストグラムの方が幅広くなだらかなような気がします。^^

F1.8とF2の違いだけじゃなくアトムレンズのすごいところが見られるんじゃないかと思ったんですが、なんだか大したことないですね。(^^;ゞ

こうして写りに違いがないのなら、F1.8よりちょっとだけ暗いけれど、あまり見かけないし黄色の文字がなかなかおしゃれなF2の琢磨君の方が持っていて楽しいかもしれないですね。^^

つい最近も2100円で売っているのを見かけたし、もしお安いのを見つけたら手に取ってみてはいかがですか?(^▽^)

F2琢磨君の写真をもう少し。

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/800、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF


とても柔らかなで滑らかな写りとボケ具合で、色合いも深みがあって落ち着いた感じでなかなか良いレンズのようですね。^^
by PTAN-YO | 2008-06-30 16:31 | PTAN'Sレンズたち
隠れた名前で出ています
JENA T 50mm F2.8
なかなか良いデザイン


レンズ構成は3群4枚、最短撮影距離50cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量155g、最小絞りF22、フィルタ径φ49mmで、JENA T、つまり東ドイツ製テッサーです。

第二次世界大戦後のドイツ東西分裂の時、アメリカ軍によってツァイスの従業員の一部は西のハイデンハイム市に移送させられ、東西に2つのツァイスが存在することとなったそうです。

西のツァイスは1年後、ハイデンハイムより16km北方の小さな村オーバーコッヘンにあった廃工場を利用し、レンズの生産に取り掛かかり、会社名を OPTik OberkocheN から取ってOPTON、ツァイス・オプトンとしたそうです。

一方、東ドイツのイエナに残された従業員たちはソ連の指導に基づき、イエナ・ドレスデンなどのツァイスの工場、施設、設備機器、現場担当者(マイスター)、多くの熟練工を接収し、戦前の名前を引き継ぎ東ドイツ・ツァイスを人民公社組織 VEB (Volks Eigene Bertrieb) Carl Zeiss Jenaとして再出発させることにしたんだそうです。

その後、ツァイス・オプトンは東のカール・ツァイスと商標権を争うため法廷闘争を起こし、遂に1953年、「カール・ツァイス」の商標を勝ち取ったんだそうですが、その商標権争いのため、その当時の東独ツァイスの一部のレンズは"Carl Zeiss Jena"を名乗らず"aus JENA T"というような表記のレンズが見られるんだそうです。

テッサーといえば最短撮影距離35cmとかなり近接撮影できることで有名ですが、これは50cmしか寄れないタイプです。それにちょっと好奇心をそそられて、ついつい買ってしまいました。(^^ゞ

テッサーにもいろんな年代があるようですが、これはいつ頃ものか調べてもよく分かりませんでした。

普段よく見かける"aus JENA"じゃなく"JENA"としか書いていないので、商標権争いがよっぽどもつれた頃のものなんでしょうか。^^

我が家にある縞々ゼブラのテッサーと同じくM⇔A絞りスイッチがなく、絞り連動ピンと絞り込みスイッチがついているタイプなので同じ年代かもしれないし、それともフレクトゴンの初代と2代目の最短撮影距離が違っているようにこれもちょっと古い年代かもしれないし謎のままです。(^^ゞ
c0136330_15353097.jpg


テッサーにはF3.5のもあるみたいですし、歴史あるレンズだけにデザインも仕様も様々でいろんなタイプのものがあるようですね。私の収集癖をくすぐる、なんだかちょっと怖いレンズでもあります。(^^;ゞ

ちなみにテッサーは、ドイツのイエナ市にあったカールツァイス社の技師パウル・ルドルフ(Paul Rudolph 1858~1935)と、彼の助手エルンスト・ヴァンデルスレブ(1879~1963 Ernst Wandersleb)によって1903年に開発された名レンズだそうです。

当時無収差と言われていた3枚レンズのトリプレット型の後玉を、2枚張り合わせたレンズに変えることによって3群4枚としたもので、これによって均質性、コントラスト、特に切れ味のシャープさが優れていたため鷹の目テッサーと言われたんだそうです。

テッサーのレンズ構成図です。
c0136330_14511070.gif

ギリシャ語で1、2、3、4、5は、エナ、ディオ、トゥリア、テッセラ、ペンデとなり、レンズの枚数が4枚というところからギリシャ語の4=テッセラからTessarと名付けられたそうです。

Tessarは1903年の発明から1世紀以上経て、ずっと前に特許が切れている現代にもまだ生産され、レンズ枚数が少ないのでコンパクトデジカメによく使われるんだそうです。

このレンズの絞り開放で、紫陽花を撮ってみました。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/200、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/250、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/250、WB太陽光、ISO100、MF


ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/200、WB太陽光、ISO100、MF


開放からシャープでかつ柔らかさもある写りで、鮮やかで深みのある色合いと美しいボケ具合はさすがテッサーですね。^^

噂にCarl Zeiss Jenaと表記されているものに比べてaus JENA Tの方がシャープな写りだと聞いたことがあるんですが、さて本当なのかそのうち撮り比べてみたいです。^^
by PTAN-YO | 2008-06-24 14:18 | PTAN'Sレンズたち
東京おみやのマクロ琢磨君
中野のフジヤカメラで買ったSuper-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 50mm F4(8000円)です。
c0136330_17545771.jpg
すり鉢状の井戸のように深いレンズですね。^^

レンズ構成は3群4枚のテッサー型、最短撮影距離23.4cm、レンズ重量245g、絞り羽根枚数5枚、最小絞りF22、フィルタ径φ49mmで、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの完全自動絞りのレンズです。

昭和48年6月当時の本体価格は19900円だそうで、調べてみると当時の大卒の初任給が57000円ぐらいだったそうなので当時はかなり高価なレンズだったんですね。^^

マクロ琢磨君のレンズ構成図です。
c0136330_1759433.jpg

長いヘリコイドによる全群繰出しで、テッサータイプの小さなレンズ群の割りに大振りな鏡胴なのは、1/2倍の撮影を可能にするための長いヘリコイド装置を搭載しているためなんだそうです。

最短撮影時にはこんなに先が伸びてゆきます。
c0136330_181256.jpg
同じく先が長く伸びるフレクトゴンと比べてみました。^^


擂鉢状の奥にあるレンズを拭くときは、フードの役割もする「擂鉢」を外すと作業がし易くなり、先端部外周を掴んで左回りに回すと抜き取れるんだそうですが、試そうと思ったけれどやっぱり怖くてできませんでした。(^^ゞ

ピント環先端部に表示されている数字は、分数で表わされる倍率の分母で、倍率は「倍率=繰出し量/焦点距離」で得られので、表示の1/2倍というのが正確だとすると、この交換レンズの実際の焦点距離は50mmではなく52mmということになり、このことから、26mm厚の接写リングを装着すると等倍~1/2倍の撮影ができるはずなんだそうです。

このレンズの絞り開放でいろいろ撮ってみました。^^

先日、AUTO YASHINON-DS 50mm F1.7のご紹介で載せたこの写真、実はマクロ琢磨君の写真でした。
ごめんなさい~。(^^;ゞ
蟻とマーガレット
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/400、WB太陽光、ISO100、MF

c0136330_18335628.jpg
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/250、WB太陽光、ISO100、MF

c0136330_1944194.jpg
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/400、WB太陽光、ISO100、MF

c0136330_1858964.jpg
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/40、WB太陽光、ISO100、MF


開放からくっきりシャープで鮮やかな色合いと滑らかで柔らかなボケ具合で、とても良い写りですね。^^

それとこれはフレクトゴンで撮った写真なんですが、
c0136330_1840568.jpg
PENTAX K10D、Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8
ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/320、WB太陽光、ISO100、MF

マクロ琢磨君で撮ったものとほぼ同じ大きさでびっくり。フレクトゴンってすごいですね!(^▽^)
c0136330_18411043.jpg
Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 50mm F4
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/160、WB太陽光、ISO100、MF


マクロ琢磨君も悪くないけれど、フレクトゴンの方が柔らかでボケ具合もきれいで好みです。^^

ところで、この琢磨君もアトムボーイという噂があるんです。

さて、はかるくんの測定結果は間もなく発表。お楽しみに~♪(^-^)/
by PTAN-YO | 2008-06-08 18:03 | PTAN'Sレンズたち
お買い得な琢磨君
ジャンクコーナーから1500円で拾ったSuper-Takumar 135mm F3.5(M42)です。
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レンズ構成4群5枚、最短撮影距離1.5m、レンズ重量330g、絞り羽根枚数6枚、最小絞りF22、フィルタ径φ49mm、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの完全自動絞りのレンズです。

調べてみると1964年に発売開始され、その後7年ほど販売された当時のベストセラーレンズだったそうです。

ジャンクじゃなくてもこのくらいの安値で売られているようですが、きっと出回った数が多くて中古市場価格が下がってしまったんでしょうね。(^^;

ちなみに、スーパータクマーは、1961年のASAHI PENTAX S3の標準レンズとして55mm F1.8が発売されたのを皮切りに15本がラインナップされているそうです。

スーパー琢磨君は、24mm、35mm、55mm、85mm、135mmとけっこう集まったな~と思っていたんですが、まだまだだったようですね。^^

このレンズの絞り開放の写真です。
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ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/125、AWB、ISO100、MF


開放からくっきりシャープで、とても滑らかで透明感のあるとても良い写りですね♪(^^)

この琢磨君はちょっとした望遠レンズなので、ちょっと離れた所の花の写真に便利です。^^

朴の木の花です。
この朴の葉を使った朴葉寿司や高山名物の朴葉の味噌焼きはとても美味しいですよ。^^
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ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/1000、WB太陽光、ISO100、MF

鳥撮りにはちょっと厳しい焦点距離ですが、(↓クリックすると大きくなります。)
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これぐらいトリミングしてもなかなかの解像度なので、近くに来てくれた鳥なら鳥撮りにも使えそうです。^^
ハクセキレイのこちびさんです。^^(↓クリックすると大きくなります。)
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ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/125、WB太陽光、ISO100、MF


今回の中古市のジャンクコーナー探検は、安いながらとても良いレンズを手に入れられたようです♪(^-^)
by PTAN-YO | 2008-06-05 15:34 | PTAN'Sレンズたち
ジャンクな琢磨君
2000円均一のジャンクコーナーで拾ったAuto-Takumar 55mm F1.8(M42)です。
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レンズ構成は5群6枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量215g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mmで、後期型のものです。

オート・タクマーの初期型はフィルタ径が46mmで、銅鏡は銀色のゼブラ模様をしていて、1958年に発売されたアサヒペンタックスKに対応するレンズ群として登場した半自動絞りのレンズだそうです。

半自動絞りとは、シャッターレリーズに連動してレンズの絞りが絞り込まれるが、そこから開放への復帰はレンズ側のレバーによって手動で行うものだそうです。

後期型は1961年に発売されたKの後継機と言うべきS3に対応するレンズで、半自動絞りから完全自動絞りへと改良されたものだそうで、オート・タクマーのうち完全自動絞り機構のついたレンズは1962年から「スーパー・タクマー」と改称されたんだそうです。

このレンズはオート・タクマーからスーパー・タクマーへの過渡期のレンズなので、名前はオート・タクマーでも姿はスーパー・タクマーにそっくりなんですね。^^

姿はそっくりでもM⇔A絞り切り替えスイッチと絞り値の表示が逆なんだそうで、確かにそうなっています。
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ところで、このオート琢磨君は、絞り開放のときに絞り連動ピンが動かなくなってしまうんです。

最初はやっぱり壊れているのかな~、と思ったんですが、どうやらそういう仕組みのようですね。

絞り連動ピンの押し込む量に比例して絞り羽根が絞られるようになっていて、絞りを開けるごとに絞り連動ピンが押し込められなくなって行き、開放では絞り連動ピンで絞り羽根が絞られてしまわないように固定されるようになっているようです。

スーパー琢磨君とかの完全自動絞りのレンズは絞り開放でピンを押しても絞られないようになっているけれど、この頃はまだまだ改良中だったのかもしれないですね。^^

どうやら壊れていないらしいと判明して良かったんですが、我が家の絞り連動ピンを抑えるタイプのマウントアダプターでは開放では使えないことも判明しました。(^^;

F2.8ぐらいまでならピンが出ていても余裕で大丈夫なんですが、それ以上は絞り連動ピンがアダプターに当たってしまい絞りリングが回せなくなってしまうんです。

何とか頑張って無理やりF2近くまでは回せますが、レンズに負担をかけることになるので止めておいた方が良さそうです。(^^;

このレンズだけのために新たにマウントアダプターを買うのももったいないし、どこかで中古の安いマウントアダプターを見つけるまでしばらくこのレンズはF2.8のレンズのままで使うことにしました。(^^ゞ

このレンズでいろいろ撮ってみました。
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ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF

↓クリックすると大きくなります。
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ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/15、WB太陽光、ISO125、MF

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ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/500、WB太陽光、ISO100、MF


シャープで滑らかな写りで色合いもなかなか鮮やかで、ボケ具合もなかなか滑らかで良いですね。良い拾いものをしたようです♪(^-^)

さて、このレンズも金色に艶々と輝いていて、アトムボーイの伝説はもしやここから始まっていたのか?と思うほどです。

さて、真相はいかに?!

乞うご期待です♪(^▽^)
by PTAN-YO | 2008-06-04 15:51 | PTAN'Sレンズたち