東京のジャンクコーナーから拾い出してきたSuper-Takumar 55mm F2です。
このレンズは、絞りリングの数字と飾りリングの焦点距離と明るさの表示が白文字ではなく黄文字なので「黄文字のタクマー」と呼ばれているそうです。
他の琢磨君を検索している時にこの話を見かけて、もし安いのが見つかればぜひ欲しいと思っていたんです。^^
そうしたらこの前、新宿中古カメラ市場のジャンクコーナーで1050円の黄文字の琢磨君を発見し、さっそく見せてみらったんです。
外観はピカピカだし、レンズにも傷やカビなど見つからず、絞り羽根にも全く異常なし。
おまけにリアキャップが付いていて、「リアキャップだけでも500円はするよ。」という店員さんの一言も決め手になって買ってしまいました。^^
でも、リアキャップは本当に必要ですからね。とてもラッキーでした♪(^^)
レンズ構成は変形ガウス型の5群6枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量195g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mm、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの完全自動絞りのレンズです。
1963年頃のもので、Super Takumar 55mm F1.8の廉価版として国内外に出荷されていたそうで、光学系は55mm F1.8と全く同じで、絞り羽根の前に絞り羽根を押さえているリングがあり、このリングの内径がF1.8より小さく、明るさをF2に制限しているんだそうです。
その後、F2という標準レンズは国内向けには売られなくなったけれど海外向けにはずっと生産され続け、Kマウントになっても継続され、ペンタックスA50mmF2は最近まで海外で売られていたんだそうです。
それと、私が手に入れたのは初期型で、このレンズにXRリケノンF2やSuper-Takumar 50mm F1.4のような初期型の伝説はないけれど、もうアトムボーイ琢磨君はこれ以上欲しくなかったのでこれまたラッキーでした。^^
初期型と後期型の違いはフォントと銘板の表記の順番だけじゃなく、絞り切り替えスイッチの表示が、前期は「M⇔A」、後期は「MAN.⇔AUTO」という表示になっています。^^
元のF1.8よりF2の方がコントラスト高めという話をどこかで見かけたので、試しに撮り比べしてみました。^^
ハイパーマニュアルモード、1/400、WB太陽光、ISO100、コントラスト-1、MFで、絞りF2で比べようかと思っていたけれどF1.8にF2の絞りがないのでF2.8で撮影しました。
Super-Takumar 55mm F1.8
Super-Takumar 55mm F2
手持ちの撮影なので、少々ずれているのはご容赦を。(^^ゞ
こうして見ると、ボケ具合も描写もどちらも違いはないようですね。^^
試しにヒストグラムを載せてみました。
Super-Takumar 55mm F1.8
Super-Takumar 55mm F2
誤差かもしれませんが、ほんの少しだけF2のヒストグラムの方が幅広くなだらかなような気がします。^^
F1.8とF2の違いだけじゃなくアトムレンズのすごいところが見られるんじゃないかと思ったんですが、なんだか大したことないですね。(^^;ゞ
こうして写りに違いがないのなら、F1.8よりちょっとだけ暗いけれど、あまり見かけないし黄色の文字がなかなかおしゃれなF2の琢磨君の方が持っていて楽しいかもしれないですね。^^
つい最近も2100円で売っているのを見かけたし、もしお安いのを見つけたら手に取ってみてはいかがですか?(^▽^)
F2琢磨君の写真をもう少し。
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/800、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF
とても柔らかなで滑らかな写りとボケ具合で、色合いも深みがあって落ち着いた感じでなかなか良いレンズのようですね。^^