買ってから数か月、ようやく登場したRICOH XR RIKENON 50mm F2(PK)です。

いやいや、レンズが多くて、なかなかレンズのご紹介が追いつきません。(^^;ゞ
草木も眠る丑三つ時。ピータンのレンズ収納庫にて。
「最近、まったく殿のお渡りがござらぬ。どうしたことじゃ!」
「何でも最近また新しいレンズをお召しになり、たいそうな御寵愛ぶりだとか。」
「きぃぃ~!またかえ!ええい、口惜しい!殿は古びたレンズはいらぬと申されるのか!」
「それが、もう40年も経たフレクトゴンとかいうレンズだそうで。」
「そのような古びた怪獣のような名前のレンズのどこが良いというのか!ますます口惜しいっ!」
なんて会話が夜な夜な繰り広げられているとかいないとか。
我が家のレンズたちを大奥に例えるならば、ずっと昔から変わりなく出番があるsmc PENTAX-FA 50mm F1.4が御台所ですね。^^
って、話が逸れましたのでリケノンの話に戻ります。(^^ゞ
レンズ構成5群6枚、最短撮影距離45cm、レンズ重量206g、絞り羽根枚数6枚、最小絞りF16、フィルタ径φ52mmで、初期型です。
初期型はRICOH XR500の発売(1978年8月)と共に世に出たレンズで、カメラ本体とこのXR RIKENON 50mm F2のセットで当時としては驚異的な定価39800円で販売され驚異的な売れ行きを誇った名物レンズで、レンズ本体だけでも9000円と安い割にライカの銘玉 ズミクロンに迫る描写のためとても評価の高いレンズだそうです。
初期型の特徴は、最短撮影距離が45cmで、絞環に50mmと黄色い掘りこみ文字が入っていることだそうです。
ちなみに、XR RIKENON 50mm F2には4種類あるんだそうです。
この初期型の後に出たのがL型で、1981年 10月発売のXR-Sと共に販売されたレンズで、光学系自体は同じだけれど、最短撮影距離が初期モデルの45cmに対して60cmとなっており、レンズ銅鏡部やヘリコイド部にプラスティックが使用され軽量化&コストダウンが計られたものだそうです。
初期型との違いは最短撮影距離と50mmの文字表示のありなしの他に、
1.外装の材質が初期は金属であるがL型はプラスティックを多用。
2.リング銘板が初期は芋ネジを弛めると銘版と筒と一体となって外れるが、L型はプラスティック銘版をボンドで接着してある。
3.絞環が初期は50mmという表示がありギザギザ部分が少ないがL型はその表示がない分ギザギザが多い。
4.初期型は金属部品が多いので重く、L型はプラスティック部品が置き換えられているので軽い。
L型の次に出たのが1982年 9月発売のXR7・XR500AUTOと同時に発売された薄型モデルで、それまではヘリコイドねじは片側は金属が常識であったがプラスチック鏡胴にしたことで153gと軽くなり、部品数が減ったため鏡胴が短くコンパクトになったんだそうです。
次に出たのがP型で、1984年 7月発売のXR-Pと同時に登場したプログラム露出対応になったモデルで、P型の中にも薄型銅鏡のものとL型と同サイズのモデルがあるそうです。
それと、XR RIKENONシリーズにも富岡光学製のものがあり、F1.7は富岡光学製だけどこのF2は違うそうです。ちょっとだけ残念ですね。(^^ゞ
リケノンの絞り開放でいろいろ撮ってみました。

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/1250、WB太陽光、ISO100、MF
もう花の時期は終わってしまいましたが、昔から大好きなシャガです。^^

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/3200、WB太陽光、ISO100、MF

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/800、WB太陽光、ISO100、MF
(↓クリックすると大きな画像が表示されます。)
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/80、AWB、ISO100、MF

ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/800、WB太陽光、ISO100、MF
開放からシャープながら滑らかさもあり、透明感のある写りで、色合い鮮やかでボケ具合も滑らかで柔らかでとても良い写りですね。^^
ただ、場合によってはボケ具合がうるさくなるようなので、背景に要注意のようです。^^