Super-Takumar 55mm F1.8
レンズ構成は変形ガウス型の5群6枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量205g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mmです。
1960年代ぐらいのレンズで、アサヒペンタックスSPの標準レンズとしてセットで販売されていたレンズなんだそうです。
この琢磨君は、ガラスに放射性物質の酸化トリウムが使われているアトムレンズです。
1948年に米国で酸化トリウム使用による高屈折率レンズの製造法が発明され、1953年にドイツのエルンスト・ライツ社のライカが「ズミクロン(Summicron)レンズ」として採用し、「空気さえも写る」という素晴らしい評判を得たそうです。
その後日本でも、ペンタックス、キヤノン、ヤシカ、ミノルタ、オリンパスが1970年頃まで製造していたそうです。
トリウムは後ろ玉のガラスに多く含まれているそうで、この琢磨君の放射線量を測定すると、前玉付近:0.297μSv/h、真ん中:0.433μSv/h、後ろ玉付近:1.162μSv/hの放射線量が測定されました。
バックグランドが0.082μSv/hなので、自然界の約14倍の放射線を出しているんですね。(^^;
でも、このレンズはまだ少ない方で、歴代琢磨君の中でSuper-Takumar50mmF1.4がトップクラスなんだそうです。
さらにライカのズミクロンはもっとすごいようで、約400倍というすごい放射線量が測定された、というのも見たことがあります。
まあ、1年中お風呂に入るときもどこでも片時も肌身離さず、なんて普通じゃない使い方さえしなければ大丈夫だそうですが、ちょっとだけ気味が悪いですね。(^^;
日本科学技術振興財団⇒
http://hakarukun.jsf.or.jp/で簡易放射線測定装置「はかる君」が無料で借りれるので(送料も無料)、もし疑惑のレンズをお持ちの方は一度借りてみてはいかがですか。(^^)
検索していて見つけたんですが、気になるならタッパーに1mm厚程度の鉛の板を貼って専用の入れ物を作り、普段はそこに保管しておけば大丈夫だそうです。(^-^)
放射能レンズに関するサイト
http://homepage1.nifty.com/nekocame/camera/atomlens.htm
http://uranglass.gooside.com/atomlense/atomlense.htm