もうすでに何度か登場しているSuper-Takumar 85mm F1.9です。
これは、調べてみるとすぐに詳細が出てきました。
1964年に発売されたもので、レンズ構成4群5枚、最短撮影距離85cm、絞り羽根枚数6枚、最小絞りF16、レンズ重量305g、フィルタ径φ58mmです。
この琢磨君にも前期型と後期型があるそうで、前期型の発売は1962年で、最小絞りだけ後期型と違ってF22なんだそうです。
それと、85mm F1.9のスペックのレンズは、Super-Takumarの前期と後期、それとSuper-Multi-Coated Takumarの3種類が存在するそうで、Super-Multi-Coated TakumarはSuper-Takumarよりシャープな写りなんだそうです。
85mmあたりの中望遠のレンズはあまり中古市場に出回らないため中古価格もかなり高くなっているそうで、この85mm琢磨君の中古相場は35000円前後で、最低でも2万円以上はするようです。
トップカメラで見かける85mm琢磨君もやはり4万円以上のものばかりだったんですが、珍しく2万円ととても安く売っていたんです。
状態も良いし、試し撮りしてみると写りもとても良くてすっかり気に入ってしまい、これを逃したらもうこの価格で手に入らないかもしれないし、貯めていたポイントをぱーっと使えば相場よりぐんと安くなるので思い切って買ってしまったのでした。(^^)
MC UVフィルターと立派な革製の入れ物まで付いてきて、何だかもっと得した気分でした。
でも、レンズを入れ物に入れて持ち帰り家で開けてみると、灰色の細かいカビのようなものがレンズ全体にびっしりついていてびっくり仰天!
帰るまでの間にいきなりカビが生えたかと大慌てでレンズを取り出して良く見てみると、古くなって粉々になった緩衝材のウレタンがびっしりついていたのでした。(>_<)
この入れ物のせいで夜中にレンズの掃除と部屋の掃除をするはめになり、入れ物はちょっと厄介なおまけになってしまいました。(^^;
ところで、この琢磨君もしっかり山吹色のレンズで、どうやらアトムボーイのようですね。
琢磨君がせっかくいろいろ揃ったので、またそのうち、はかる君を借りてアトムボーイ選手権でもやってみようかと思っています♪(^^)
85mm琢磨君の絞り開放でいろいろ撮ってみました。
このレンズでのテーブルフォトは、とっても難しいです。(^^;ハイパーマニュアルモード、絞りF1.9、1/60、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.9、1/2500、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.9、1/200、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.9、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF
開放からシャープで、ボケ具合もなかなかきれいだし、優しく落ち着いた色合いがなかなか良いですね。(^^)
このレンズの開放はハロがあり,ボケが青く滲む傾向があるんだそうですが、う~ん、どうでしょう~。あんまり、そういうのは出ていない気もするんですが。(^^ゞ
ついでに、同じ中望遠仲間のアポラン太君との撮り比べてみました。
絞りはアポラン太君がF3.5で琢磨君がF4、シャッタースピードは1/200、WB太陽光で、少しトリミングをして被写体の大きさを同じにしています。
少々背景が違っていますが、手持ち撮影なのでご勘弁を。(^^ゞ
VOIGTLÄNDER APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL
Super-Takumar 85mm F1.9
同じF5.6で比べれば良かったかもしれないですね。気づきませんでした~。(^^;ゞ
アポラン太君の方が深みのある色合いで透明感ある写りだけど、琢磨君もなかなか悪くはないですね。(^^)
主人に見てもらうと、琢磨君の色合いはOMレンズに似ているんだそうです。
中望遠域はなかなか使いこなすのが難しいそうで、アポラン太君と琢磨君でしっかり修業を積んで行こうと思っています。(^^)