INDUSTAR-50-2 50mm F3.5
ロシアになる前のUSSR(ソビエト社会主義共和国連邦)のKMZ(クラスノゴルスク機械工場)製パンケーキレンズで、とても人気のあるレンズだそうです。
とっても小さくて、そのまま鞄に入れるとどこかに行ってしまいそうになるので、いつも小さなポーチに入れてから鞄にしまっています。
ジャンクで既にばらされ済みのものや、まともに動かないロシアレンズはいろいろ見てきましたが、初めてちゃんとまともなのに出会えました。
最短撮影距離65cm、絞り羽根枚数8枚、レンズ構成は3群4枚、最小絞りF16、フィルタ径φ33mmです。
重さは70gで、卵のLLサイズぐらいの重さですね。
調べてみると、このレンズはもともとRF用のレンズとしてツァイス・テッサーをコピーして作られたインダスター22を改良したインダスター50が母体だそうです。
1953年から作られたRF用M39ライカマウントが71年頃に製造終了になる前、60年代後半からレンズユニットを流用してM42スクリューマウントでも製造が始まり、90年代に入った頃製造を終えたそうですが、一部では2000年までは作られていた、などという話も根強くあるそうです。
1983年式、1979年式、1969年式とあって、距離目盛刻印、指標とも白なのが1969年式だそうで、私が手に入れたレンズは1969年式のもののようです。
刻印文字にはキリル文字のものとラテン文字のものがあり、ラテン文字のものには"Made in USSR"と刻印されているのもあるそうです。
このレンズはこんなにコンパクトなので、ちょっと扱いづらいところもあります。
こんな感じで、絞りリングが変わったところについているんです。
絞りリングを回す時、いつもいつもついつい絞りリングを探してしまいます。(^^ゞ
絞り開放で試し撮りしてみました。
ハイパーマニュアルモード、絞りF3.5、1/15、WBマニュアル、ISO500、MF
開放からシャープな写りで、ガラスの質感もきれいに出ているし、噂どおりなかなか濃厚な色合いですね。
ちなみに、
2月16日のコメダ珈琲店での写真と
2月20日のコメダ珈琲店のクリームコーヒーとエビフライの写真はこのレンズで写したものです。
周辺部に流れが見られるらしいですが、この写真じゃよく分からないですね。
でも、クリームコーヒーの下側やエビフライの辺りがざわざわしているのがそれなのでしょうか。

インダスターの写真をもう一枚。
(写真をクリックすると、大きな画像を載せたページに飛びます。)

Pentax K10D、INDUSTAR-50-2 50mm F3.5
ハイパーマニュアルモード、絞りF8.0、1/3200、WB太陽光、ISO800、MF
ISOを100に戻すのを忘れていました~。(^^;ゞ
でも、青空と建物の濃く深い色合いもとても良いし、建物の質感もきっちり写ってとても良い感じですね♪
小さくて可愛いながらしっかりとした写りのとても良いレンズを手に入れたようです。(^-^)