Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
最短撮影距離50cm、レンズ構成は4群6枚のガウス型、絞り羽根枚数10枚、レンズ重量200g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mmです。
このレンズをカメラに付けてのぞいた途端、何故だかとてもわくわくした気分になり、シャッターを切る瞬間、とても心躍るような気持ちになったんです。
それに、ぴしっとピントが合わせやすく、レンズを通しているのに見た目そのまま見ているような感じがとても素晴らしく、とっても気に入って大喜びで購入しました。
ビオターは、測地カメラ用レンズの開発で有名なウィリー・ウォルター・メルテにより1927年に開発され、戦後は東独ツァイス(イエナ)で作られ、一眼レフ用58mm F2やレンジファインダー用75mm F1.5があるそうです。
赤い"T"文字は、現代Zeissの"T*"(ティースター)と同じく、ツァイス独自の"T-Coating"を示すもので、"T-Coating"は、1936年にドイツ・イエナ市のツァイス工場で発明された反射防止膜であり、レンズコーティングの先駆けとなったものだそうです。
ただ、この時代のコーティングはマルチコーティングではなく単層コーティングだそうです。
このレンズの表面には、とても美しい薄青紫色の光が見えます。
レンズの真ん中の色が本当の色に近いですが、実際はもっと美しい色合いです。(^^ゞ
コーティングの撮影への効果は良く分からないけれど、こういう美しいレンズが手に入るのは楽しいですね♪(^-^)
ちなみに、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2のプリセット絞りはこんな風になっています。
プリセットリングは押し下げると動くようになっていて、例えば同じくF2.8で撮影したい場合、まずプリセットリングを回してdの赤い点を絞りリングのF2.8に合わせ、それから絞りリングを回してF2.8をcの赤い線に合わせると所定の絞り値まで絞られ、それ以上の絞りには絞られないようになっています。
ビオターでいろいろ撮ってみました。
(写真をクリックすると、大きな画像を載せたページに飛びます。)
絞り開放で撮ってみました。
Pentax K10D、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/640、WB太陽光、ISO100、MF
開放ながらくっきりシャープな写りで、赤色もとても深い色合いですね。
いつものようにISO1600で撮ってみました。
Pentax K10D、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/250、AWB、ISO1600、MF
少しISO1600の粗さが出ているけれど、そんなに気になるほどではないです。
絞りF4でお花をいろいろ。
Pentax K10D、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/125、WB太陽光、ISO100、MF
Pentax K10D、Carl Zeiss Jena Biotar T 58mm F2
ハイパーマニュアルモード、絞りF4、1/250、WB太陽光、ISO100、MF
ボケ具合もなめらかで美しいし、深く鮮やかな色合いがとても良い感じです。
今年いろいろレンズを買ったけれど、こういう楽しい出会いがあるからレンズを買うのをやめられないのです♪(^-^)