久しぶりのレンズ紹介です。^^
へへへ~、とうとう手を出してしまったNikkor-S・C Auto 50mm F1.4(M42改)です。^^
前々からニッコールレンズに興味があって、K10Dでニッコールレンズを使うとどんな風に写るのかずっと試してみたかったんです。^^
しかし、どうもニッコールレンズにはM42マウントのものがないらしいので、ずっと指をくわえて眺めているだけでした。
ところが、とある日にトップカメラへ行ってみると、M42マウントに改造されたニッコールレンズを見つけてしまったのです。^^
店員さんに話を聞くと、元の持ち主はいろんなレンズのマウント改造を手掛けているかなり腕前の良い人だそうで、確かに、見つけたレンズはちゃんと無限遠も調整してあるし、改造されたマウント部分も今まで見た中で一番の出来です。^^
自分でM42マウント改造なんてもちろんできないし、すでに改造が施されていて状態もばっちりで5000円ならこりゃもう買うしかないでしょう~、というわけで我が家へやってくることになったのでした。^^
レンズ構成5群7枚、最短撮影距離60cm、絞り羽根枚数7枚、レンズ重量290g(実測)、最小絞りF16、フィルタ径φ52mm、発売時価格3万円で、'72年7月に発売されたものだそうです。
ニコンってなんとなく真面目ってイメージがあるんですが、この絞り値が可愛らしく色分けされているのが意外でとても気に入っています。^^
絞りリングのカニ爪は、ボディの露出計と連動する仕組みになっているそうです。
ニコンのレンズキャップとさらにおまけにフィルターが付いてきたんですが、大所帯でなかなか全部のレンズにレンズキャップとフィルターをそろえてあげられない我が家にとってとてもありがたいです。^^
マウント改造部分はこんな感じです。きっと、ニコンマウントを外して他のレンズのM42マウント部分をはめたんでしょうね。なかなか丁寧な仕事をしていますね。^^
さて、このレンズの絞り開放でいろいろ撮ってみました。
すべて、写真をクリックするともう少し大きな画像が表示されます。^^
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/1000、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/160、WB太陽光、ISO100、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/40、WB太陽光、ISO100、MF
ぐっと落ち着いた色合いのまじめな写りという感じで、ボケ味はとても滑らかで素敵ですね。でも、場合によって、ボケがちょっとうるさくなるようなので要注意のようです。
ニコンって何となくがっしりとしたイメージがあったんですが、開放で撮ると意外と柔らかさがありますね。^^
少し絞るとがらりと印象が変わって、かなりがっしりとした写りになります。
ハイパーマニュアルモード、絞りF2、1/3200、WB太陽光、ISO100、MF
コントラスト-1で撮ったんですが、それに負けないこの硬い写りはすごいですね。このレンズもなかなか多重人格レンズのようです。^^
とても気に入ったんですが、最短撮影距離が60cmでテーブルフォトに使いづらいのが玉に瑕です。(^^ゞ
テーブルフォトではこれが精一杯です。
ハイパーマニュアルモード、絞りF1.4、1/30、WB3700K、ISO100、MF
以前、林艮さんから昔のニコンの50mmレンズは収差を嫌って最短撮影距離を60cmにしてあるとうかがったんですが、このレンズがこんな距離になっているのも同じ理由なのでしょうか。^^
まあ、報道のニコンのレンズならば、ゆったりとテーブルフォトを撮っていないで、外へ出て世界へレンズを向けろってことなのかもしれないですね。^^
買ったわりにまだほとんど使っていないですが、我が家のペンタックス50mm F1.4たちと撮り比べもしてみたいですし、またいろいろ撮ってこようと思っています。^^