2000円均一のジャンクコーナーで拾ったAuto-Takumar 55mm F1.8(M42)です。
レンズ構成は5群6枚、最短撮影距離45cm、絞り羽根枚数6枚、レンズ重量215g、最小絞りF16、フィルタ径φ49mmで、後期型のものです。
オート・タクマーの初期型はフィルタ径が46mmで、銅鏡は銀色のゼブラ模様をしていて、1958年に発売されたアサヒペンタックスKに対応するレンズ群として登場した半自動絞りのレンズだそうです。
半自動絞りとは、シャッターレリーズに連動してレンズの絞りが絞り込まれるが、そこから開放への復帰はレンズ側のレバーによって手動で行うものだそうです。
後期型は1961年に発売されたKの後継機と言うべきS3に対応するレンズで、半自動絞りから完全自動絞りへと改良されたものだそうで、オート・タクマーのうち完全自動絞り機構のついたレンズは1962年から「スーパー・タクマー」と改称されたんだそうです。
このレンズはオート・タクマーからスーパー・タクマーへの過渡期のレンズなので、名前はオート・タクマーでも姿はスーパー・タクマーにそっくりなんですね。^^
姿はそっくりでもM⇔A絞り切り替えスイッチと絞り値の表示が逆なんだそうで、確かにそうなっています。
ところで、このオート琢磨君は、絞り開放のときに絞り連動ピンが動かなくなってしまうんです。
最初はやっぱり壊れているのかな~、と思ったんですが、どうやらそういう仕組みのようですね。
絞り連動ピンの押し込む量に比例して絞り羽根が絞られるようになっていて、絞りを開けるごとに絞り連動ピンが押し込められなくなって行き、開放では絞り連動ピンで絞り羽根が絞られてしまわないように固定されるようになっているようです。
スーパー琢磨君とかの完全自動絞りのレンズは絞り開放でピンを押しても絞られないようになっているけれど、この頃はまだまだ改良中だったのかもしれないですね。^^
どうやら壊れていないらしいと判明して良かったんですが、我が家の絞り連動ピンを抑えるタイプのマウントアダプターでは開放では使えないことも判明しました。(^^;
F2.8ぐらいまでならピンが出ていても余裕で大丈夫なんですが、それ以上は絞り連動ピンがアダプターに当たってしまい絞りリングが回せなくなってしまうんです。
何とか頑張って無理やりF2近くまでは回せますが、レンズに負担をかけることになるので止めておいた方が良さそうです。(^^;
このレンズだけのために新たにマウントアダプターを買うのももったいないし、どこかで中古の安いマウントアダプターを見つけるまでしばらくこのレンズはF2.8のレンズのままで使うことにしました。(^^ゞ
このレンズでいろいろ撮ってみました。ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/2000、WB太陽光、ISO100、MF
↓クリックすると大きくなります。ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/15、WB太陽光、ISO125、MF
ハイパーマニュアルモード、絞りF2.8、1/500、WB太陽光、ISO100、MF
シャープで滑らかな写りで色合いもなかなか鮮やかで、ボケ具合もなかなか滑らかで良いですね。良い拾いものをしたようです♪(^-^)
さて、このレンズも金色に艶々と輝いていて、アトムボーイの伝説はもしやここから始まっていたのか?と思うほどです。
さて、真相はいかに?!
乞うご期待です♪(^▽^)